さて。今回入荷のイギリス ビンテージ・ジュエリー。
最後のご紹介です。
透明なガラスに3本の筋。
「アイリスガラス」と呼ばれる、珍しいガラスを使用したブローチとイヤリング。
虹の女神「イリス」にちなんだ名前を持つ「アイリスガラス」は、19世紀後半から製造され、特に1930~1960年代に流行しました。
黄味を少し帯びて、色の境界が曖昧なものほど古く、くっきりはっきり色が出ているものは50~60年代に作られたもの。
おそらく、イヤリングの方が年代は古いと推測されます。
小さなイヤリングが流行したのも、20~30年代の特徴。合って来ますね。
アイリスガラスの美しさはさることながら、こちらの美しいメタルワークも見逃すことはできません。
気が遠くなるような、細い線で表現されたこちらの2点。フィルグリー(線状細工)という技法を用いて作られています。
フィルグリー(線状細工)とは、金や銀を糸のように細くしたコイルで巻きあげ模様をつくり、
それらを溶接して作り上げる細工。
つまり…この細やかな透かし模様一つ一つが、職人の手によって作られている、ということなのです。これが金属でできているなんて、にわかに信じられないようなミクロの世界。
翅の内側が特に細かくなっています。輪郭を模る模様ももちろん手作業。
細部に刻まれた模様も細やかで、永遠に眺めていられそうな気持ちになります。
宝物にしたい逸品。
最後を締めくくるのは、スコティッシュ・ジュエリーのブローチ。
スコティッシュ・ジュエリーは、元々タータンチェックに合わせて作られた、スコットランドの伝統的な装身具。
素材はその土地で産出する様々な色のメノウと、シトリンやアメジストなどの水晶系の石が用いられ、デザインに合わせて精巧にカットされ台座にはめ込んで作られます。
ヴィクトリア女王が新婚旅行で彼の地を訪れ、人気の観光地となって以来、
上質なお土産品として手を掛けられ、スコティッシュ・ジュエリーと呼ばれる様になったそう。
深い色のシルバーの台座に彫りこまれたアールヌーボーを思わせる柔らかな曲線。
時間をぎゅーっと閉じ込めたような、存在感のあるブローチです。
3部に渡ってご紹介いたしました、イギリスのビンテージ・ジュエリー達。
画像ではお伝えしきれない魅力に溢れています。
アメリカン・コスチュームジュエリーとは一味異なる粒揃い。
少しでもご興味を持っていただいた方、是非お早めに起こし下さいね。
▼関連ブログ
【JeJe】イギリス ビンテージ・ジュエリー ~初夏のマリン・ブルー~
【JeJe】イギリス ビンテージ・ジュエリー ~メタル&ガラスワーク~
【ロンドン便り】買い付け日記 Vol.4
【ロンドン便り】買い付け日記 Vol.3
【ロンドン便り】買い付け日記 Vol.2
【ロンドン便り】買い付け日記 Vol.1
—-・—-・—-・—-・—-・—-・—-・—-・—-・—-・—-・—-・—-・—-・—-・
※商品は一点ものでございます。
詳細は、店頭スタッフまたは下記までお問い合わせください。
◆ JeJe ◆
〒650-0012 兵庫県神戸市中央区北長狭通3-8-3-1F
TEL : 078-332-9757
e-mail : info@jeje-piano.com
web : www.jeje-piano.com
online boutique :www.boutique-jeje-piano.com